とある審神者より愛をこめて —三島市×佐野美術館×刀剣乱舞コラボの記憶—

 2025/1/7-2/16にかけて静岡県三島市の佐野美術館で開催されていた「名刀ズラリ」展と、それに伴う三島市×佐野美術館×刀剣乱舞コラボキャンペーンを楽しんできたよという忘備録です。

 書き留めておきたい個人的な記憶(とてもまとまりがない)。お暇潰しや、三島の記憶を反芻するきっかけにでもなれば幸いです。

 

○旅の目的

・佐野美術館で火車切を見る。

・スタンプラリーに参加する。

東海道新幹線コラボの景品をもらう。

火車切コラボドリンクを飲む。

 

○これを書いた人

審神者

・リアルの刀剣や日本史ミリしら

・博物館や美術館に行くのは好き

 

○行った日

2/12(水)

 

○行った場所

三嶋大社・宝物館→(三島広小路駅)→佐野美術館→三島梅花藻の里→楽寿園三島市郷土資料館・動物園

※()内は行く予定ではなかったが急遽追加した場所

 

○移動方法

 翌日に足利行きを控えていたのもあり、また旅費の節約も兼ねて、行きは新幹線を使って早めに三島入り。帰りは早めの普通電車で帰ります。

 三嶋大社宝物館が9:00開館・佐野美術館が10:00開館なので、宝物館の開館時間に間に合うように新幹線を予約しました。

 

 行きは東京駅から東海道新幹線に乗車。

 スマートEXを利用して新幹線に乗るのが初めてだったので、万が一を考え一本早い電車に乗りました。本当にICカードをピッするだけで大丈夫なのか??と若干不安でしたが、無事にピッして新幹線乗り場へ入場。

 新幹線乗り場の長いホームに来ると、小さい頃に乗った時の記憶を思い出します。二階席を取ってもらって景色を見るのが好きだったんだけど、もう二階建て新幹線って走ってないんだよね……(隙昔語)

 

 いざ三島へ。

 三島駅に着いて最初にやるのは、待合室で東海道新幹線推し旅コラボの乗車証明を取ること。

 スマートEXのアカウントで取れるという話を見かけたのですが、何回か試してみてだめだったので、新しく推し旅のアカウントを作りました。オタクあるある:次いつ使うかわからないサービスのアカウントが増えていく

 

 無事に乗車証明を取得し、まずは三嶋大社へ。

 伊豆箱根鉄道を使うつもりが、いきなり生来の方向音痴を発揮。改札がどこにあるのかわからない……

 実際はJRの改札口を出て右へ歩けばすぐだったのに(帰るときに「ここじゃん……」ってなった)、結局見つけられず、レンタサイクルを使うことに。

教訓:グーグルマップだけでなく上を見て歩こう

 そしてサイクルステーションには電池の残っている自転車が一台しかなく、その一台も漕ぐたびにまあまあすごい音がしたり、サドルが異様に低くなっていたり(これは調節できましたが)……。電動アシスト自転車に乗ること自体も初めてだったため、少し踏み込んだだけでグッと増すスピードに都度ビビりながら、初めての道(しかもけっこう坂道)を走ることに。ちょっとスリリングなツーリングタイムとなってしまいました。

 全てのレンタサイクルがこうなわけではないと思いますが、三島広小路駅まで電車で向かってそこから歩いた方が確実なのかなと思いました。道もまっすぐでわかりやすいしね

 

三嶋大社三嶋大社宝物館(宝物館:入館料300円。通常は500円、シートがあると200円の割引)

 なんとか無事に三嶋大社へ到着して自転車を返却し、本殿へ。

 敷地内には「タタリ石」や北条政子が厚く信仰したという厳島神社、樹齢千二百年の金木犀松尾芭蕉若山牧水にちなんだ碑、神の使いとされている鹿がたくさんいる神鹿園などがあります。

 

金木犀って千二百年前から日本にあるんだ……

 

 お参りをして、宝物館へ。人工の水路が建物の周りを取り巻いていて目にも美しい。

 近くの水路には「奉納 御神泉」の銘板がありました(名前入りだったので画像では省略)。

 寺社仏閣に石灯籠や鳥居が奉納されているのはたまに目にするけど、水路?を奉納するというのは寡聞にして知らなかったです。三島独自の文化なのかな。

 

 受付でスタンプラリーのシートを頂いて、展示室へ。

 朝なので人は少ないけど、すでにこの時点で審神者らしき姿がちらほら。

展示室に続く階段前には特大絵馬が

 

以下、特に記憶に残った展示↓(※写真撮影不可のためうろ覚えの部分あり)

伊豆半島近辺は地震がめちゃくちゃ多いので神社も多かった、火山活動で新しく生まれる島々は神の力によるものだとされていた

戊辰戦争当時、時の三嶋大社当主が帯びていたという陣羽織とスミス&ウエッソン(!?) 本州のどこの資料館行ってもほぼ必ず戊辰戦争の話が出てくる 全国を巻き込んだ戦いだったんだな…

・三島暦 地域独自で暦があったこと、「暦師」という職業があったことを初めて知った

源頼家直筆のお経

・国宝 梅蒔絵手箱(模造品) 北条政子の奉納と使えられる 使う金粉の種類が何十種類もある

・研がれていない大太刀 

なんで研ぎがされていないんだろう……と思ったら、「高長の奉納大太刀は全てこの形式で奉納されました。当時、江戸幕府が大太刀所持を禁じていたことに関わりがあると考えられています」とのこと

三嶋大社宝物館 大太刀・高長長吉作(刀剣類) https://www.mishimataisha.or.jp/important_/581

・「イツ」と彫られた大慶

 「イツ」は伊豆のこと 全国を巡り、その旅先で鋼を集めては刀を打つ。それって、最っ高ーじゃない?

・太刀 銘宗忠 道誉的には銘があっても「一」でなければ同胞判定が入らないのかな…

・めちゃくちゃ幅広の刀身にロックすぎるレタリングで「奉納三島大明神」って彫ってあった刀

刀工が「~~~~~通實」みたいな名前だった気がするんだけど、調べても出てこない……次に写真撮影不可の展示に行くときは、筆記用具を持っていこうと思った。そのままフォントとして通用しそうな、おしゃれな字がめちゃくちゃ印象に残ってる

・三四呂人形 かわいい

 

 ちょうど宝物館を出るとき、寒い中清掃の方が水路の掃除をされていました。こういった努力あってこその水の街・三島なんだなあ……

 

 売店に併設の休憩所で、福太郎餅で糖分補給。お茶が美味しかったです。

 そしてここでやっと気づく。三嶋大社→佐野美術館→三島市郷土資料館の順番で回るつもりが、スタンプラリーの景品がもらえるのは三嶋大社or佐野美術館の二か所なので、どちらかをゴールにしないといけないということに……

 

三島広小路駅

 慌てて作戦変更し、三島広小路駅に徒歩で向かうことに。

 ここで思わぬ出来事が起こりました。駅に設置されたスタンプ台に近づくと、不意に声を掛けられました。

「Excuse me? Where can I get this paper?(私の持っているラリーシートを指しながら)」

……海外審神者だー!? 軽くパニックになりながらも、なけなしの英語力をひねり出しア、アー…サノミュージアム…アンドシュライン…オンリーディスツープレイス……などと伝えたところ、お礼を言って離れていかれました。

 あの説明でわかったかな、どうせ行く方向同じだろうし、一緒に行けば良かったな……と思いつつスタンプを押し、佐野美術館へと歩きで向かいます。

 私の確認できた範囲内では、ラリーシートや三島市コラボの公式サイト・Xなどに英語での案内はなかったようです。そう考えると、海外勢が情報を入手するハードルはけっこう高いのかも。そういった海外の方向けにもなにかあるといいのかな、と思った次第でした。せっかく遠路はるばる日本まで来て(もしかしたら日本在住かもしれないけど)、日本語がわからなくてスタンプラリーに参加できませんでした、景品もらえませんでした、はあまりにも悲しすぎる。

 というか、『日本語がわからないor得意ではないけど、現地まで来て刀剣鑑賞したい!』というガッツがすごい。私は関係者でもなんでもない、ただ見に来ただけの人ですが、それでもそこまで熱意のある海外審神者がいるということに、なんとなく嬉しくなりました。(ターコイズブルーコーデだったので、たぶん松井推しの方だったんだろうな~~)

 

○佐野美術館 入館料1040円(EX旅先予約利用で支払い済み。通常1300円)

 ロビー入ってすぐのところに刀剣男士松井江、火車切、蜻蛉切のパネルがドーンと飾ってあります。かなり大きいサイズ。

 館内もミュージアムショップも撮影禁止で、ここだけOKのようです。

 火車切の高解像度資料……!! 

図録よりコラボが先だとパネルが貴重な資料になりがち

 

 スタンプ台は受付の奥にあるので、入館料を払ってから押します(焦って先に押そうとして止められてしまいました。申し訳ない…)

 スタンプラリー景品のカード、東海道新幹線推し旅コラボのきっぷ風記念カードも無事に受け取り、展示室へ。

「あれ、今日って平日だよね?」と思うくらいには人がかなり多く、7割が10代~30代の若い女性1人か2人~3人連れ。残り2割が年配の男性やご夫婦、あとはカップルや家族連れで、若い男性1人客も来られていた印象でした。

 

 以下、特に記憶に残った展示↓(※写真撮影不可、うろ覚えの部分あり)

・号「おそらく」 一度見たら忘れられない号と姿 モ○ハンとかにこういう武器ない?

火車切 柄頭が独特。張番としての立ち絵公開時に「柄頭の形が独特だから火車切では?」と指摘されてた記憶(他にもネコチャン要素とか大倶利伽羅似とかもあったけど)があり、柄頭で特定ってなんだよ……になっていたけど、これは特定もやむなし

・松井江 朱銘がおしゃれ

蜻蛉切 横から見ると彫刻刀みたいな形をしている。こんなんで刺されたら肉がざっくり抉れて、たとえその時命が助かっても感染症でお陀仏だろうなぁ……

・刀身をくり抜いて彫刻がはめ込んである刀 

どういう技術??????え?接着剤とかじゃないもんね? ぴったりになるような彫刻作ってはめ込んだ……ってコト……!?

・大村加卜の刀 名刀には特別な力があり、自分の鍛刀法で打った刀には同じ力が宿ると信じていた刀工らしい 「刀に宿る九百年の物語が聞きたい」って、それはもうメンタルが審神者なのよ 2205年から数えて六百年も前にすでに審神者が存在してた説

・江戸三作の刀 

さっきぶりの大慶 

水心子の刀は正日出の「出」の部分がにょろ……って感じで凝ってて面白い。静嘉堂文庫美術館の超・日本刀入門展で見た銘も「心」がすごい凝ってたけど、凝った字体で彫るのが好きなのか、たまたま見てるやつがそういう刀ばっかりだからなのか

てかポスターのキービジュアル、蜻蛉切に並んで飾ってるのが正行銘の大小なんだ<清麿くん……?天才天才、ちょーー天才!

・後藤家十四代の刀装具 「十四代全員分の作が現存していて、かつどれが誰の作かはっきりしてる」ってすごくないか?? 時の当主は、先代や先々代やそのまた前の世代が作ったものを見て学びながら、独自性を出そうと工夫を凝らしたのかな……と思いを馳せた 

ものによっては地の部分がピンクっぽく見えたり黒かったりで、だんだんイ○サン○ーランのクッションファンデに見えてきた 「ラグジュアリーさ」の概念は場所と時代を超えるってこと?(?)

・布袋恵比寿図鐔 それらしき人物を描かず、象徴するアイテムのみ(袋と釣り竿・鯛)で布袋と恵比寿を表現しているのが面白い。西洋絵画でこういうのなかったっけ?と思って調べたら、東京国立博物館の記事があったのでメモ↓

聖人たちのアトリビュート https://www.tnm.jp/modules/rblog/1/2014/08/27/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3/

・錆びの出てしまった刀の研ぎと白鞘作成についてのビデオ 

いつも思うけど伝統の技術を受け継ぐ方の仕事場がフローリングとかだと掃除が大変そうだな……とか水めっちゃこぼれてるけど大丈夫なのかな……みたいな雑念が入り込む 

峰の研ぎは角度を平行にしたり筋交いにしたり、いろんな角度から研ぐ。切っ先はものすごく薄く小さく切った砥石と紙?を貼り合わせたもので研ぐ。少しでも手が滑ったらすっぱり切れるのでは……?とハラハラしながら見た。

白鞘作成は、外形を整形するとき鞘自体を見るのではなく、光に当てて浮かぶ影で形を確認するというのが興味深い。板の上でご飯をひたすら練って、「続飯(そくい)」と呼ばれる糊にする。木工用ボンドとかだと接着力が強すぎて逆に不都合が起きるらしい。最後に目釘を入れるとき竹の棒を突っ込んだままパァン!と手で折り取っていた

※追記 続飯についてぐぐったところ「接着力は木工用ボンドと変わらない」みたいな話も出てきたので、私の勘違いか「もう一度分解できる」という趣旨だったのかも

・奥まったところに展示してあった仏像 一番奥にあった仏像は右足が浮かせてあるダイナミックなポーズで、左足に全荷重がかかってるような気がするんだけど、よく壊れないな……昔の技術ってすごいな……

 

 全体として、「世の中にはもっともっといっぱいいろんな刀があるんだよ!!!」という、「知ってほしい」という熱意をとても感じる展示でした。初心者も玄人も楽しめるように工夫されていたのだと思います。まさに「名刀ズラリ」でした。

 個人としては、念願の火車切をこの目で見られて大満足です。江戸三作の刀が思ったよりいっぱいあったのも嬉しかった。

 

 興奮冷めやらぬまま、火車切のクリアファイル+ポストカードセットを買ってしまいました。ま、まあたぶんこれが今一番詳しい資料だから……

 

 ミュージアムショップには、コラボ商品の他にも以前のコラボや刃文のグッズ、所蔵絵画のグッズなど、いろいろ面白い商品がありました。機会があれば刀以外の所蔵品も見てみたい。

 

佐野美術館 https://sanobi.or.jp/exhibition/japanese-sword_2024/

 

○三島梅花藻の里 https://www.kakitagawa.or.jp/blank-11

 美術館から庭園を抜けて、道路の向かい側にある小さな公園。

 三島梅花藻は水質のバロメーターとなる水中植物だそう。水質悪化で一度は姿を消してしまったのを復活させるために開設され、以来市民の方が管理しているそうです。

 ここ以外にも、街中には綺麗な小川がたくさんありました。水辺散策が好きなので、時間があれば歩きたかった……

石?と思ったら鴨だった

 

○お昼ご飯

 この時点で13時を回っており、お腹はぺこぺこ。でも残り時間的にのんびりランチしている暇はないし、火車切コラボドリンクも飲みたい……!

 一考の末、楽寿園への道のりにあった「グルッペ本町店」さんでパン、「Pubスタンドがおがお」さんでドリンクをそれぞれテイクアウトし、ベンチでいただくことに。街中に休憩できるベンチがたくさんあるのがありがたい。

 火車切のキャラメルラテ。朝から展示を見続けて疲れた脳に甘味が染み渡ります。

 

 そしてこちらが名物の三島コロッケを挟んだコロッケパンと、三島コロッケカレーパン。

 三島コロッケパンは半熟卵が入っている方を選んだのですが、これが本当に美味しかった!ソース+優しい味のポテトコロッケ+半熟卵の時点で外すわけがない上、パンが蒸しパンと中華まんの生地の中間のようなもちもち食感で、ひと口ごとに「うま……」と噛みしめてしまう美味しさでした。今でも、ふと「あのパン、おいしかったな……また食べたいな……」ってなる。新幹線の距離なのがつらいところ。

 コロッケパンがじゅうぶん食べ応えがあったので、カレーパン半分と食パンは夕食に回すことにして、楽寿園内にある三島市郷土資料館に向かいます。

 

グルッペ本町店 https://gruppe-ishiwata.com/shop.html

PUBスタンドがおがお https://www.instagram.com/pub_stand_gaogao/

 

楽寿園(楽寿園への入場料が300円、三島市郷土資料館と動物園は無料)

 

 まず郷土資料館の方へ。

 

 すでに景品は受け取り済みですが、せっかくなのでスタンプを押しに行きます。

 写真を撮り損ねてしまったのですが、スタンプ台には「三島の審神者より愛をこめて(※表現が正確ではないかも)」というメッセージが掲げてありました。こうして後日思い返すと、確かに受け取りました、とお伝えする手段がないのが少しもどかしい。

 1階は藍染と傘づくり、昔の暮らしを再現した展示が中心。豊富で綺麗な水、箱根の竹をそれぞれ生かした紺屋と傘屋が多かったそうです。市内にたくさんある小川で藍染のさらしをする写真が展示されていました。 

 2階~3階は三島の街の歴史について。伊豆半島付近の火山活動や出土した土器、産業、太平洋戦争時の資料、三島宿の再現ジオラマなどがありました。美術館の通りの道が旧箱根街道だったのかな?と思ったけど、そうではなくすぐ近くにある別の道がそうらしい。

 また楽寿園の各所には「三島溶岩流」の名残りの溶岩があるそうです。こちらは時間がなく、細かく見ることはかないませんでした。

 こういった、知らない街の歴史について知る時間が本当に楽しい。まさに旅の醍醐味といえましょう。

 廊下にひっそりと置かれていたオルガン。このオルガンは実際に演奏させてもらえるようです。

 とはいえ展示品だし……と思い、おっかなびっくりペダルを踏んでいると、「あれ、音出ない?」と通りがかりの職員さん登場。

「これくらいしっかり踏み込んで大丈夫!」と実演してくださいました。思ってるより強めに踏まないと音が出ないらしい。

「ちょうど私たちの世代(の道具)ですから」と去っていく職員さんの背中に、「あ~~今の子はガラケーとかわからんよね~~」と言ってる時の自分を重ねつつ、少し昔の時代に思いを馳せます。

 こういった「少し昔の道具」って、「壊れるので触っちゃダメです」というのが多いように思います。それは保存の観点からもうしょうがないことなんだけど、こうして実際に触って「これくらい踏まないと音が出ないんだ」などと実感できるのは、「少し昔」を知るためのひとつの手がかりになるな、と思いました。まあ私はピアノが弾けないので、適当に音出すしかできなかったんですが……。

駕籠に乗った写真も撮れる

 

三島市郷土資料館 https://www.city.mishima.shizuoka.jp/kyoudo/

 

 帰りの電車の時間も迫ってきていたので、駆け足気味でどうぶつ広場を見て回ります。

この馬は与那国馬という種類らしい

 ミニチュアホースやアルパカ、レッサーパンダ、ウサギ、モルモットなど、比較的馴染みのある動物から、ケープハイラックスやデグーなどのあまり見たことのない動物まで、いろいろな動物が飼育されています。

こういう公立の動物園でデグーがいるのは珍しい気が

 

 馬が好きなので、ついそちらばかり見てしまいます。ぐるぐる歩き回っている馬もいましたが、何頭かはしゃがんでスマホを構えていると「なになに~?」といったようすで近寄ってきてくれました。もさもさの冬毛がかわいい。

そりゃ知らない人に急にベタベタ触られたら噛みたくもなるよね

 

 昔ながらの豆汽車、昔ながらの遊具群……以前、埼玉県立歴史と民俗の博物館へ謙信景光(現在『国宝太刀・短刀の公開(2025/1/18-3/2)』で展示中)を見に行った時に訪れた、大宮公園小動物園とどこか似た雰囲気があります。あちらは大きなドーム状の建物の中で様々な種類の鳥たちが見られるなど、大がかりな展示が印象的でした。

 一方、楽寿園どうぶつ広場では汽車のレール内にも動物たちがおり、歩道橋を渡って会いに行くという、こちらもなかなか印象的な構造をしています。

 ちなみに汽車が走る側とその裏側で一部が別のケージになっており、汽車側のケージにいるウサギやモルモットたちはレールの向こう側からしか見ることができません。汽車に乗って見るか、ふれあいイベント専用?

 かなり余談ですが、大宮公園小動物園の開園は1953年、楽寿園の方は1954年頃とのこと。この2~3年後にはかの有名な「もはや戦後ではない」のフレーズで締めくくられる経済白書が世に出され、高度経済成長の時代に突入していきます(もっとも、これは高度経済成長を予測したものではなくむしろ逆の意味だったようです)(注1)。

 そのことを考えると、この二つの公立動物園の気合の入った工夫の数々も、なんとなく腑に落ちるような気がしてきます。当時の盛況ぶりが目に見えるようです。

 

 ほかにも、カピバラの檻の中になぜか一頭だけヤギがいたり、大中小のカピバラが寄ってきてオイオイオイなんのボーナスタイムだ??と歓喜しながら撮っていたら別のケージのカピバラがフェンスをくわえてガンガンものすごい音を出し始めたり、アルパカのトイレタイムに遭遇したり……滞在時間は短いながら、なかなかカオスな空間でした。

 

楽寿園どうぶつ広場 https://www.city.mishima.shizuoka.jp/ipn018221.html

埼玉県立歴史と民俗の博物館 https://saitama-rekimin.spec.ed.jp/kokuhou_tachi_tantou

大宮公園小動物園 https://www.pref.saitama.lg.jp/omiya-park/oshirase/h30/history-omiya.html

○帰り

 熱海の海は新幹線からもちらっと見えましたが、「ヨコ掛けの座席の電車から海が見える」という体験がほぼ初めてだったもので、アホみたいにテンションが上がってしまいました。海だ!!!!!!

温泉入りてえ~~

 

 無事に帰宅。日頃の運動不足が祟って、すでに足がぱんぱんです。

 夕食にはグルッペさんでおまけしてもらった名水食パンをいただきました。ほんのり甘味があっておいしかった。

 

○反省・まとめ

 振り返ってみるとやはり、松井·火車切·蜻蛉切の刀剣男士三振りが描かれた幟がいくつも翻っていた、あの街中の景色が印象に残っています。

 こういった本体というか元ネタを見に行く時、どこか「あ~~すいませんすいませんお宅の大事な所蔵品であることないこと言うてて……アッパネルとか置いてくれてるありがとう……お金だけ落として退散しますんで……」みたいな気持ちが抜けないんですが、あれだけ街を挙げて「この人ら目当てっしょ? 来てくれてありがとー!」と広報していただいてると、自分で勝手に狭くしていた肩身が解放されるような思いがありました。

 ここまでの規模でコラボが開催できるようになったのも、関係先の皆様はもちろん、先人審神者の努力の賜物であることは間違いありません。多くの人間が訪れることで地元の方や施設やお店にご迷惑がかからないように、といった自覚は常に持ちつつ、今後も楽しんでいけたらなあと思います。時間の関係でお土産を全然買えなかったので、今度はお買い物も楽しみたいし、三島梅花藻の花が満開になっているのも見に行きたい……!

 

 長い文章でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

夕暮れの三島駅前と、ずっと見えていた箱根山(たぶん)




注1 https://www.jcer.or.jp/j-column/column-komine/20160517.html